東日本大震災の被災地宮城県亘理町の齋藤邦男町長らが20日、岡崎市役所を訪れ、内田康宏市長に職員派遣の礼を述べた。
岡崎市は同町復興まちづくり課に4月から1年間3人の職員を派遣。主に災害公営住宅の整備に従事している。齋藤町長は「3人が復興に携わってくださり、本当に助かっている。できれば来年度以降も派遣をお願いしたい」と礼を述べた。内田市長は「できる限りのことはさせていただきたいと思っている」と話した。同町には現在、全国各地の自治体から20人を超える職員が派遣され、復興に一役買っている。
同市消防本部は愛知県緊急消防援助隊として震災翌日から現地入り。45日間で延べ170人が復興支援に当たった。昨年10月に消防関係者が来岡し、感謝状を贈っていた。
同町によると、町民306人が死亡したが、現在の行方不明者はゼロ。沿岸部の保育所や小学校、中学校、役場職員で犠牲になった人はいなかったという。