岡崎市は市内の中小企業の魅力や情報を伝える情報発信ポータルサイトを、市青年経営者団体連絡協議会(青経連、三城康生会長)と岡崎女子短期大学が協力して制作している。産学官連携によるこの種の取り組みは初めてで、サイトは年度内に開設される予定。(竹内雅紀)
岡崎のものづくりや産業を連携して発信することで、本来の価値の再発見や新商品・新市場開拓につなげるのが主な目的。企業の取材を女子大生が行うことで、企業にとっては自社の強みの再認識や新たな気付きがあり、女子大生にとっては魅力の発見や社会人との交流の場の創出にもなり、相乗効果が生まれている。
岡崎女子短大は、河合ゼミと町田ゼミの1、2年生11人と写真・メディア研究部8人の計19人が手分けをして、青経連を形成する10団体の1社ずつ計10社を取材。会社の歴史や転機、特徴、将来のビジョンなどをインタビューする。
12日は、取材班2人、写真班2人が同市宮地町にある旅行代理業「日本中央交通」を訪問。同社の社長で六ツ美商工会青年部長の早川太志さん(38)に約1時間、話を聞いた。
1つ1つ丁寧に質問に答えた早川さんは「会社のことを見つめ直すという点では、学生の取材は勉強になった」と振り返った。
インタビューした経営実務科の石田早希さん(20)は「質問を考えるのが大変でしたが貴重な体験ができました」、河野加奈子さん(19)は「いろいろなアドバイスが、とてもためになりました」と満足していた。学生たちは10月4日まで取材を続け、サイト内で各社の特徴を紹介する。
サイトには、学生がインタビューした10社を含む青経連の会員450社が掲載される見込み。