鈴木公平豊田市長(72)は5日、任期満了に伴う来年2月の市長選挙への不出馬を表明した。同日開かれた9月定例市議会の一般質問の冒頭で、杉浦弘髙議員(自民クラブ)の質問に答えた。
市長選挙について問われ、「選挙には立候補しない。3期にわたって各方面から力強い支援を頂き、市長として仕事をさせていただいたことを誇りに思い、満足している。自らの『分』として3期までとし、残りの任期5カ月間、しっかりと職務を全うしたい」と答弁した。
この後会見した鈴木市長は「行政を取り巻く環境の変化の激しさから、最長でも3期12年で引きたい気持ちはずっとあった。世界同時不況の影響で凍結し、やり残していた施策に後ろ髪を引かれる思いだが、今後の見通しがつきそうなので最近(不出馬を)決めた」と説明した。
鈴木市長は同市秘書課長、経済・総務部長、助役などを経て平成12年2月に市長に初当選。任期中は中核市市長会会長や県市長会会長などを歴任した。