県司法書士会主催の市民公開講座「目からウロコの相続・遺言講座」が19日、岡崎市甲山会館で開かれた。遺言や相続問題を題材にした司法書士8人による創作劇と分かりやすいポイント解説で、参加した市民ら約200人が知識を深めた。(今井亮)
演劇は第1幕と第2幕の2部構成。第1幕は夫を亡くした主人公の女性が自宅のリフォームローン抵当権などをめぐり、夫の実兄とのトラブルに巻き込まれる。
第2幕は成人後、顔を合わせるたびに喧嘩(けんか)を繰り返すようになってしまった兄弟が、兄弟の不仲を心配した父親の遺言書に込められた思いを知る―というストーリー。
劇はいずれも、仕事の合間を縫って3カ月間練習してきた30代の若手司法書士が熱演。難解な専門用語をなるべく避けた迫真の演技を見せ、場面ごとに浅野功嗣理事が解説と、相続・遺言問題について○×クイズを出題した。
講座終了後は、抽選で選ばれた10〜12組を対象に、同司法書士会西三河支部の会員を加えた無料相談会が開かれた。同司法書士会は「相続、遺言は必ず起きる最も身近な問題。トラブルになる前に、しっかりと遺言の準備を進めてほしい」と話していた。