夜空に描かれた光のビスタライン―。岡崎市鴨田町の大樹寺の総門から約3キロ先の岡崎城が望める「ビスタライン」を、強力なサーチライトで再現する実験が31日、総門がある大樹寺小学校で始まった。
同校運動場では午後5時30分からの照射を前に点灯式が行われ、児童と保護者約450人が参加。実験概要や自然光と人工の光の違いなどについて説明があり、カウントダウンでライトが点灯された。
前日の30日は午後5時30分から1時間30分間、ライトの照準を調整するため試験照射が行われた。この日は午後からあいにくの雨。時間とともに雨脚も強くなったが、青白いライトの光ははっきりした直線を描いた。しかし空にかかった霧も加わり、残念ながら光は岡崎城に届かなかった。
最終日となるきょう1日の照射時間は午後5時30分から同9時まで。実験を一般公開するほか、運動場での駐車も可。
この実験は県が景観意識の向上を目的に、各自治体などからアイデアを募集して採用した社会実験の1つ。同市では市民にビスタラインの存在を知ってもらおうと企画した。