東海愛知新聞バックナンバー
 8月6日【水】
災害時用のラジオ開発を
生徒提案に市側評価
岡崎の中学生“生徒市議会”開催

岡崎市内の中学生たちが“議員”になって身近な問題や市の将来について話し合う「第36回生徒市議会」が5日、市役所議場で開かれた。生徒から地震対策や環境、まちづくりなどについて提案があった。

市立の19校から3人の代表生徒計57人が出席。このうち14人が1人ずつ登壇。日ごろの生活で気になっていることについて質問し、答弁は市の幹部職員が行った。

災害時の情報伝達手段を取り上げた甲山中は、送信側から電源を入れることができるラジオの開発と全戸配布、またアドバルーンを使った「緊急情報システムの構築」を提案。これに対し、総務部の柴田宗男部長は「アドバルーンはとてもユニークな提案。通信手段の1つとして、防災設備の整備を進めていく中で検討したい」と答えた。

生徒市議会は、各校の生徒会でつくる同市中学校生徒会連絡協議会の主催で毎年開かれ、これまでに「ノー包装運動」や「3世代宅地供給事業」「額田仙水の販売」などの提案が市の事業として実現している。

いじめテーマに フォーラムも

生徒市議会終了後は、いじめ撲滅をテーマにした中学生フォーラムが開かれ、意見を述べた。柴田紘一市長は「みなさんの姿に共感した。人の気持ちを考えられる人、いじめに負けない強い人間になってください」と締めくくった。





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