東海愛知新聞バックナンバー

 3月31日【土】
岡崎南RC

■被災地に小型船を寄贈

復興支援のNPOが受け入れ

岡崎南ロータリークラブ(岡崎南RC、小久保文雄会長)がこのほど、東日本大震災で被災した宮城県塩釜市のNPO法人に小型船1隻を寄贈した。今回は地元の塩釜RCが仲介役となって実現。岡崎南RCは復興支援をきっかけに現地との交流を図りたいとしている。(竹内雅紀)

寄贈した船は、会員の松野元基さん(38)が所有していたプレジャーモーターボート。「津波で多くの船も流されている現状を知って、少しでも役に立てばと思った」とクラブに寄贈を申し出た。受け入れ先は、松島湾内に浮かぶ浦戸諸島で耕作放棄地を再生して地域振興を図るNPO法人浦戸アイランド倶楽部(大津晃一理事長)に決定。24日に塩釜市で行われた寄贈セレモニーに小久保会長と鈴木裕二幹事が出席した。

小久保会長は「松野会員には感謝。船の寄贈が今後の交流のきっかけになれば幸い」と期待を込める。震災前に塩釜市を訪れた経験がある松野さんは「松島湾と三河湾は穏やかなところが似ている。船の寄贈で1人でも多くの人が笑顔になり、役に立てたらうれしい」と話している。

NPO法人によると、同諸島は震災による津波で壊滅的な被害を受けた。寄贈船は農機具や肥料など農地再生のための物資運搬に使用されるという。大津理事長は「便数が限られている市営汽船に物資を積むのは困難だったので大変ありがたい」と感謝している。

また、同法人には岡崎市北野小5年1組の児童が廃品回収で得たトイレットペーパー約30個も寄贈された。同校は船を陸送した同市大樹寺1の古紙卸売業井土商店と交流があり、集めた古紙と交換されたトイレットペーパーにメッセージを入れて同社に寄託した。


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