東海愛知新聞バックナンバー

 3月30日【金】

■保護活動の拠点に

岡崎「ホタル学校」1日オープン

平成22年3月で閉校した岡崎市鳥川町の鳥川小学校跡地に4月1日、ホタル保護活動の拠点施設「岡崎市ホタル学校」がオープンする。29日に地元住民や旧鳥川小児童ら約150人が集まってオープニングセレモニーを開いた。(竹内雅紀)

■模型や写真展示、飼育室も

ホタル学校は旧鳥川小の2階建て校舎を改修。ホタルに関する模型や写真、イラスト、クイズ形式のパネルなどがある展示室やホタル飼育室、鳥川小記念室などがある。総事業費は約5,000万円。

セレモニーでは柴田紘一市長が「全国に誇れるホタル飛翔地の鳥川地区は大切な場所。毎年6月の幻想的な乱舞は、ひとときの安らぎとなる。身近な自然を宝物として大切にし、自然との共生の場となるように頑張ってほしい」とあいさつした。名誉校長には全国ホタル研究会顧問の古田忠久さん(77)=岡崎市岡町=が就任。助言や指導、PRなどを担う。

また、校舎前では豊富小学校6年生が製作した壁画(縦2メートル、横3メートル)の除幕式が行われ、4年生まで旧鳥川小に通っていた6年生の小野斐加さん(12)が「私が4年間過ごした学校が閉校したことは悲しいけど、ホタル学校として生まれ変わることはうれしいです。今日が新たな出発です。これから皆さんの手でホタル学校を発展させていきたいと思います」と述べた。

この後、施設の内覧と最寄りの鳥川でゲンジボタルの幼虫とえさになるカワニナを放流した。

開館時間は午前9時〜午後5時。入館無料。月曜日休館。オープン記念イベントとして、スタンプクイズラリーやビーズの携帯ストラップ作り、植物観察会などがある。問い合わせは、自然共生課(23―6921)へ。


<<インデックスへ | <<前日のニュースへ

HOME