東海愛知新聞バックナンバー

 12月18日【日】

■クリスマスに「第九」演奏会

岡崎「うたう会」名フィルと共演

9〜84歳の183人で組織する岡崎「第九」をうたう会(米津眞実行委員長)はクリスマスの25日、岡崎市民会館で29回目の岡崎第九演奏会を開く。当日は、ベートーベンの交響曲第九番「合唱」を披露する。(竹内雅紀)

■市民会館で午後4時から

同会は5月13日に始動。毎週金曜日の夜に、同市明大寺本町の市青少年センター・太陽の城での練習のほか、日曜日の特別練習や合宿などを通して歌唱力の向上を図ってきた。当日は、小澤征爾さんらに師事し、平成20年の演奏会以来2度目となる新通英洋さんを指揮者に迎える。

各パートの独唱は、桜花学園大学准教授で岡崎市出身の基村昌代さん(ソプラノ)、イタリアの国際コンクールで入賞歴を持つ三津山和代さん(アルト)、宗教曲のソリストとして定評がある竹田昌弘さん(テノール)、同志社女子大学教授の井原秀人さん(バリトン)が務める。演奏は名古屋フィルハーモニー交響楽団。

16日には本番前最後の練習が太陽の城で行われ、新通さんが直接指導をした。歌詞の中には「抱き合え、百千万人の人々よ! このくちづけを全世界に!」というフレーズがあるが、今年は東日本大震災の被災地へ向けたメッセージととらえて気持ちを込めて歌うという。米津実行委員長は「半年間の練習の成果を発揮したい。第九を聴いて元気になってもらえたら」と意気込みを語った。

午後4時開演。開演前には、合唱指揮者の鏑木勇樹さんによる「初心者のための第九演奏会解説」もある。指定席4,000円。一般自由席3,000円。小中高生自由席は限定100席で1,000円。チケットは市民会館のほか、岡崎文化協会やツルタ楽器岡崎店、富士プレイガイドなどで販売している。問い合わせは、岡崎文化協会(23―6432)へ。

来年3月末での閉館が決まっている太陽の城での練習は、この日が最後となった。29年間練習場所として使用した会場を後にする際には「お世話になりました。感慨深いですね」と閉館を惜しむ会員が多くいた。来年からは市民会館で練習する予定。


<<インデックスへ | <<前日のニュースへ

HOME