東海愛知新聞バックナンバー

 6月13日【土】

■ユニークな写真集出版

風景と題名にこだわり
♪ドレミファソラシシ♪
岡崎出身天野さん

岡崎市出身のフリーカメラマン、天野伸太郎さん(28)=東京都中野区在住=が、初めての写真集を出版した。題名は「♪ドレミファソラシシ♪」。"ソラシド"ではない、1音ずれたところが天野さんのこだわり。8月には市美術館でユニークな写真展を計画している。

六名小竜海中、県立岡崎北高校を卒業して東京農業大学に進学。畜産学科でサラブレッドを研究した。 大学では写真部に入ったが既成の写真に疑問を持ち、大学を卒業して会社勤めをしたが2年で退社。改めて写真の専門学校で学んだ。

天野さんは風景写真にこだわり、被写体を決めると同時に題名を考える。「作品と題名は一体」という考えを持ち続ける。

写真集はB5判変形で、20歳前後に岡崎市内を中心に撮った40点を載せた。

遠足で動物園に来た園児たちの正面で、チーターが子どもたちをにらんでいる。題名は「エサ」。安城市内の田園で撮った「合戦」という作品は、刈り取り間近の黄金色の稲穂と、青々とした稲のコントラストが"合戦場"に見えたという。

「日常、見慣れたものを改めてしっかり見ると、不思議な感じを受けるものがある」と天野さん。ちなみに写真集の副題は「ナンデモない日常は、ナンデモある日常なんだ」。

2冊目を準備中という天野さんは、「だれでも写真が楽しめるよう、もっと敷居を下げた作品を撮っていきたい」と話している。

写真集「♪ドレミファソラシシ♪」は1000部印刷。1冊1,260円。市内の正文館などで販売している。

8月、市美術館で写真展を企画

天野さんは8月11―16日に、市美術館で写真展を開く。 題して「GAME BOOK」。迷路を歩くようにして作品を見ることができる構成にしたいという。


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