キャリア教育支援へ
岡崎の中日新聞専売店 NPO法人「コドモミライ」設立
岡崎市内の中日新聞専売店22店がこのほど、子どもたちのキャリア教育支援のため、NPO法人「コドモミライ」を設立した。新しい学習指導要領において、小学校段階から明確に位置付けられているキャリア教育。地域に根差し、独自のネットワークを持つ新聞販売店が、特性を生かして社会貢献活動を行う。(竹内雅紀)
キャリア教育は「自分らしい生き方を実現するための力を育むこと」を指す。職場体験学習や社会人講話などを活用して、地域や社会と連携しながら自立に向けて必要な能力や態度の育成が重要とされている。新しい学習指導要領は、小学校は昨年度、中学校は今年度にスタートしている(高校は来年度)。
NPO法人代表理事の松本隼人さん(40)=岡崎大門専売店松本新聞店主=と理事の石垣大志さん(41)=岡崎北部専売所岡崎北部石垣新聞店社長=は小学生の子どもがいる父親でもある。小学校の教員らと話をする中で多忙を極める教員の現状を知り、「何か手伝えないか」と考えた末に行きついたのがキャリア教育支援だった。
松本さんは昨年、石垣さんは今年に入って「キャリア教育コーディネーター」という資格を取得した。学校側から依頼があれば、社会人講話をする講師の紹介・選定などを行う「学校と地域を結ぶ調整役」のような存在だ。
「岡崎市内の小中高の要望に対応していきたい。これまでは販売店個々で対応していた部分もあったが、窓口を1つにした。子どもたちの未来のために、私たちが持つ地域とのネットワークを生かしていけたら」と松本さん。オンライン形式での対応も可能という。
問い合わせは、松本新聞店(64―6939)へ。