複合施設を提案
太陽の城跡地活用で大学生
岡崎市岡町の愛知産業大学造形学部建築学科の学生が14日、太陽の城跡地(岡崎市明大寺本町)の活用方法について、独自に行った研究に基づく提案を市役所分館で中根康浩市長らに行った。
宇野勇治、宮﨑晋一両教授と秋田美穂准教授の各研究室所属の4年生23人(うち4人が市内在住)が研究に参加。6月に行った現地調査や研究室内でのアンケート、市のアンケートの結果などを受けて、具体的な活用案を考えた。
各研究室内のアンケートでは、跡地から北東に約600メートルの籠田公園の魅力や周辺商店街の可能性に触れる意見が多くあり、学生の1人は「1度足を運んでもらえれば、市外からでも岡崎の魅力を感じてくれる可能性がある。足を運ぶ機会になる施設としてコンベンション施設があるといいのではないか」という考えを示した。
施設の具体的な内容については
- 屋上庭園を造る
- 中高生が利用できる
- 小さい子どもも遊べる
- 天井や壁面LEDビジョン
―といった条件を提示した上で、イメージ図を使って屋上庭園と乙川堤防、河川敷が芝生で接続する複合施設を提案した。中根市長は「実現すれば面白い。今後の参考になった」と感心しきりだった。
コンベンション施設の建設について、市は基本協定を結ぶ特別目的会社に今年3月、事業の一時凍結を申し入れた。その上で市は9月末まで市民や市内団体などの意見を集めて、12月末までに事業の方向性を決めるとしている。今回の同大の発表も意見聴取の一環。(横田沙貴)