古美術の魅力
岡崎の小野さんが自費出版
岡崎市の小野宗芳さん(74)がこのほど、約50年にわたる古美術との関わりをまとめた書籍『古玩の楽しみ』を自費出版した。小野さんは「安いけれど自分にとって見応えのある古玩(古美術の別名)は人生を豊かにしてくれる」と熱を込める。(犬塚誠)
小野さんがこれまでに収集した品物にまつわるエピソードや考え方を写真付きで紹介。小野さんの古美術に対する思いなどを知ることができる。
第1章では、弥生土器や古染付、金継ぎの菓子器などを説明。高価なものではなく、「その時代の人たちの生活の音が聞こえてくる」ものを紹介している。第2章では「江戸の華・浮世絵」と題して自身が所有する歌川広重の「東海道五十三次」の内「岡崎」や「藤川」といった岡崎ゆかりの作品の初刷りなどについて説明している。
小野さんは「数千円でも素晴らしいものはあるので、値段ではない古美術の魅力を知ってもらえれば」と笑顔で語る。
四六版で130ページ、300部発行。1100円。暮らしの学校岡崎校(同市羽根町)で販売している。問い合わせは、小野さん(51―3193)へ。