岡崎市は8日、8月末豪雨のような大規模な災害が発生した際、駆け付けたボランティアを受け入れる「市災害ボランティア支援センター」のコーディネーターとして、ボランティア5団体と協定を結んだ。豪雨による水害を教訓に、今後、市内外に被害が及ぶ災害が発生した場合、協定を結んだ5団体が優先的に市内の被災支援に当たる。
協定を結んだのは市社会福祉協議会をはじめ、災害ボランティアおかざき、災害ボランティア一歩の会額田、NPO法人愛知ネット、NPO法人レスキューストックヤード。8月末豪雨でも活躍した団体だ。市役所で行われた協定締結式では、5団体の代表者が柴田紘一市長から協定書を受け取った。
柴田市長は「2,300棟が浸水する未曽有の被害を出した豪雨では、市民とボランティアをつなぐ活躍に多くの感謝の言葉が寄せられました。大規模地震や風水害の時に、いち早く駆け付けていただく協定はとても意義がある」と話した。
5団体は災害支援センターが設立されると、被災者からのボランティア派遣要請の内容に合わせて、センターに集まったボランティアを派遣する調整役を担う。
これに合わせ、被災地で支援活動を行う「一般団体ボランティア」と、看護師、保健師、ヘルパーら「専門ボランティア」に登録制度を設ける。登録したボランティアには身分証明証を発行し、ボランティアを装った被災地での犯罪を防止する。現段階で30団体が登録する見込み。