東海愛知新聞バックナンバー

 12月5日【金】

建て替えか移転か

新文化会館基本構想案
市民から意見募集
岡崎市

岡崎市は、老朽化した六供町の市民会館や朝日町の市せきれいホールに代わる新たな文化ホール「新文化会館」の整備を検討している。市はきょう5日から来年1月5日まで、整備基本構想案に対する意見を市民から募り、パブリックコメントを行う。寄せられた意見は、市文化協会芸能部会に加盟する音楽・演劇関連団体の代表者らで構成する検討委員会で協議していく。

市民会館は昭和42(1967)年の建設から40年以上が経過。市せきれいホールは市民会館よりさらに6年前に建設され、市内の文化ホールで最も古い。

双方ともコンサートや演劇が開かれるたびに、演者と観客からステージの奥行き、舞台袖、客席間隔の狭さや音響への不満、駐車場不足などを指摘する声が出ている。

整備基本構想案では、現在地で市民会館を建て替えるケースと、移転して市民会館とせきれいホールを合わせた複合施設にするケースを提案している。いずれも、大ホールに必要な1,500席を確保する。

現在地で建て替える場合、ステージ、客席のスペースを広くするため、敷地内にある甲山会館の取り壊しや工事期間として約3年間の休館を余議なくされる。また、せきれいホールと同規模の500席のホール併設は困難とみられ、単独ホールとなる。これに伴い、せきれいホールの改修が別途必要になる。

一方、移転して複合施設にするケースでは、中心市街地と岡崎中央総合公園内の候補地を提案。

中心市街地では交通アクセスの利便性、商業地域に合わせた劇場型施設の建設などが見込めるが、新たな用地取得が不可欠となる。

市有地である岡崎中央総合公園内は、用地取得が不要な上に、大ホールと中ホールを分けた段階的な工事が可能となる。しかし交通アクセスが限定され、新たに1,000台分の駐車場整備が必要になる。

整備基本構想案は市政情報コーナー、文化国際課、市のホームページで閲覧できる。

意見には住所、氏名(団体名)、連絡先を記入し、市福祉会館5階の市文化国際課に持参か郵送(〒444―8601)、Eメール(bunka@city.okazaki.aichi.jp)、ファクス(23―6343)で。


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