岡崎市行財政調査会外部評価専門部会は、同市の平成19年度の事務事業評価に対する外部評価報告書をまとめた。48事業中、「市が行う必要性がない」は1件、「事業費や人件費を削減できる」は10件、「業務活動のやり方を改善する必要がある」は31件あった。
「市が行う必要性がない」と指摘された1件は、昭和35(1960)年から消防団員とその家族を対象に年1回開かれている「消防団員家族慰安会」の歌謡ショー。有名演歌歌手を招いており、事業費は毎年600万円前後。
慰安会は24時間体制で待機する消防団員らを対象にしているが、同部会は予算の使途・目的に対して「市民の誤解を招く恐れがある」とし、慰安会を廃止して団員への報酬に切り替えるか、慰安会の参加対象を団員の妻子に限定することを提案している。
一方、労働問題の参考にする目的で隔年に実施している労働問題懇話会事業の県外視察については、「事業費や人件費を削減できる」と「業務活動のやり方を改善する必要がある」の双方に該当し、メンバーとして視察に同行する市議の報酬や、視察自体を疑問視する意見があった。
部会は学識経験者、公認会計士、公募市民ら9人で構成されている。