秋の青空のもと岡崎市の中心街で1日、市図書館交流プラザ(りぶら)がオープンした。周辺ではプロとアマチュアのミュージシャンが集う「岡崎ジャズストリート」や「市民まつり」が同時に開催され、大勢の家族らでにぎわった。
「りぶら」では午前8時50分から、柴田紘一市長や地元総代会長らが、連尺小学校の児童代表や市立城北保育園児とテープカットし、開館を祝った。
1階ホールで行われた開館式典で、柴田市長は「市民協働の核として交流も活発になるのではと期待している。みなさんの手で活用してほしい。今後も改善、改良をはかっていきたい」と述べた。
開場前、東側の正面玄関にはオープンを待ちわびた市民らの行列ができた。館内ではこの日、市民団体主催のイベントや徳川宗家18代当主の徳川恒孝さんによる講演会などが関心を集めた。
ホールでは“こけら落とし”として、午後1時と3時から、ジャズピアニスト秋吉敏子さんのソロコンサートが開かれた。あす3日はトランペッターの日野皓正さん、トロンボーン奏者の向井滋春さんらジャズ界のトップスターが集う「ドリームセッションI」が行われる。
岡崎公園と乙川右岸河川敷で始まった市民まつりでは、市の各部署がブースを出展。市内の物産品を展示・即売する商工フェア、新鮮な野菜などを販売する農業祭も人気を集めた。同まつりはきょう2日午後4時まで。
午前8時30分からは正面玄関横のバス停で、この日から実証運行を開始した拠点快速バス「おかざきエクスプレス」の披露式があった。バスからは、車体にもプリントされている同市の環境PRキャラクター「エコマンダー」が登場。
「おかざきエクスプレス」の構想を提案した矢作中学校の生徒会長、元山皓生君は「多くの人に乗ってもらい、岡崎の公共交通機関の発展を願っています」とあいさつ。バスはこの後、最初の乗客となる生徒らを乗せて出発した。
今年で3回目になる「岡崎ジャズストリート2008」が1日、岡崎市中心街で始まった。市民有志で組織する実行委員会(同前慎治委員長)主催で、きょう2日まで。「2日間、街じゅうがジャズ」をキャッチフレーズに、300人のミュージシャンが出演。
17の有料会場ではプロが演奏。詰め掛けたファンは、体を揺らしたり足でリズムをとったりしながら楽しんでいた。
また本部のある籠田公園では、親子連れや若者たちのグループが、さわやかな秋風に吹かれながら演奏と食事を楽しむ風景が見られた。
※徳川恒孝様のお名前の「徳」は正確には旧字体(「心」の上に横棒が入る)ですが、この文字はパソコンの種類によっては表示できないため、代わりに「徳」の字を使用しています。