岡崎市教育委員会はこのほど、今年4月22日に行われた「全国学力・学習状況調査」の分析結果を公表した。分析によると、昨年に続き「極めて高い成績」だった。
同調査は全国の小学校6年生と中学校3年生を対象に国語と算数・数学の2教科について実施した。岡崎市では小学生3,588人、中学生3,391人が対象。
調査は、2教科とも知識の定着度を見る「知識」と、与えられた情報を選択して問題を解決する「活用」の分野で行われた。
学習状況調査の結果、全国的には「学習意欲が低下している」中で、岡崎市では児童の90%、生徒の80%が意欲を持って学習に取り組んでいる。
さらに「朝食を毎日食べる」児童・生徒の割合が高く、「毎日食べる」児童・生徒の平均正答率は、「食べない」児童・生徒を20〜30%上回っていることから、基本的生活習慣の確立が学習に反映するという。また、「家の人と学校での出来事を話している」児童・生徒の正答率も「いない」児童・生徒より上回っていた。
市教委は「市全体としては、昨年度に引き続き国語、算数・数学ともに全国、愛知県の平均をかなり上回っている。これは、岡崎の小中学校の教育の確かさや教師の授業力・指導力の質の高さを示している」という。
そして、「学習意欲・生活環境・規範意識等についての調査においても、本市の児童・生徒は、それぞれの地域・家庭・学校生活のなかで高い意欲や大きな関心を持って学習や部活動、その他の活動に積極的に取り組んでいることも分かった」としている。
ただ、「項目別には一部に課題も見られるので、教育委員会や授業改善委員会、各学校での授業改革に向けての取り組みを見直し、岡崎の教育のいっそうの充実・発展に向けて努力したい」とコメントしている。