岡崎石製品協同組合連合会(磯貝和汪会長)主催の石製品展示会「第17回岡崎ストーンフェア」が18日、乙川河川敷で始まった。同展示会は、日本3大石製品産地の1つである岡崎石製品業界の振興と新製品の開発や需要の開拓を図るため毎年開かれている。19日まで。
会場には、灯ろう、墓石、ガーデニング用石製品、神社仏閣用石彫品など約2,000点にのぼる石製品が出品され、大勢の業界関係者や市民でにぎわっている。
今年のテーマは「石の文化祭」。岡崎の石職人が最高技術で作った石製品をベースに、家族連れも楽しく、1日遊べるイベント内容となっている。
特に、二宮金次郎などのヒット商品や岡崎発の作品(みよし灯籠)、地元の石材業者が所有するさざれ石・菊花石などの珍しい石を紹介している「なるほど岡崎」コーナー、丸吉吉田石材社長の吉田秋徳さんが1本の丸太とロープを使って石を持ち上げて移動する「一本ジンタ」技術の実演コーナーなどは人気を集めていた。
また、今回初めて新設した手作り作品の展示コーナーでは、主婦らが丹精込めて作った袋物やセーター、アクセサリーが並べられ人気は上々。
このほか、狭い庭やベランダ向け製品を紹介したコンテナガーデンコーナーや、伝統工芸士の作品、石材グランプリ岡崎の優秀作品の展示、市価の3割引きで販売される「超特価市」にも人が集まっていた。
さらに岡崎技術工学院の生徒の作品を展示する「工学院ひょっこ展」や、石の産業機器展も同時開催され、盛りだくさんのイベントを展開している。主催者によると2日間で約3万人の来場者を見込んでいる。
「2008石材グランプリ岡崎」の審査が17日、乙川河川敷のストーンフェア会場で行われ、最優秀賞の経済産業大臣賞に清倉石像彫刻の「不動明王」が選ばれた。また、東海愛知新聞社賞にはストーン上一の「空間」に決まった。
同グランプリには、全国の有力石材店から20点の灯ろう、石像などが出品され、審査員が加工技術やデザイン、チャレンジ精神などを厳しく審査した。
経済産業大臣賞と東海愛知新聞社賞を除く主な入賞者は次の通り。