岡崎市広幡小学校はきょう18日、学芸会を開催する。例年、奇数学年は学年単位で歌唱や楽器演奏、偶数学年は学級ごとに劇を上演する。4年1組担任の恒川徹教諭は今年も自作の脚本で学芸会を盛り上げる。
16年前、同市愛宕小学校に赴任した恒川教諭は、初めての学芸会で自作の「のらねこチビの物語」を上演した。「脚本はいまいちだったが、受け持ちだった4年生の子どもたちと楽しく劇づくりができた。その体験が忘れられなくて毎年脚本を作って劇をやっています」と恒川教諭。
今年の劇は10作目で「コスモス公園物語」。コスモスの咲く公園に遊びに来た4人の子どもたちは、手品師によってコスモスの根元に生きる虫たちの世界に送られる。厳しい環境のなかで、小さな虫たちが一生懸命に生きていることを知った子どもたちは、自分たちも明るく生きようと決心する。
劇のテーマについて恒川教諭は「生命の尊厳をテーマに物語を考えました。小さな虫にも命があり、精いっぱい生きていることを知ってほしい。コスモスは宇宙(コスモス)も意味しています」と話す。
「子どもたちは自分たちで、考え劇のテーマにふさわしい演技ができるようになりました」と本番を楽しみにしている。
4年1組に2日前、北海道から転入生が来たが、恒川教諭が急きょ出演場面をつくり、きょう舞台に上がる。
「コスモス公園物語」は、午後1時50分ごろから上演される。上演時間は約18分。