家康学習の集大成
大樹寺小6年がガイドに
岡崎市大樹寺小学校と同校北にある徳川将軍家菩提寺・大樹寺(同市鴨田町)で20日、徳川家康について学んできた「家康学習」の6年間の集大成として、6年95人が家康にまつわる出来事などの知識を在校生や保護者に発表する「大樹寺っ子ガイド」が開かれた。
毎年、保護者が来校する学校開放日(授業参観)に開いている。この日、児童はかつて同寺の境内だった校庭にある総門をはじめ、境内の本堂や松平8代・家康の墓所、国の重要文化財である多宝塔、山門など10カ所にグループで分かれ、各場所の概要や総門から岡崎城が望める歴史的眺望「ビスタライン」などについて紹介した。
松平8代・家康の墓所を担当に選んだ女子児童のグループは、桶狭間の戦いに敗れて逃げ帰った家康が自害しようとしたところを住職に諭されたいきさつを説明した上で、クイズを出題。在校生は「家康が逃げ帰った理由は」「墓所で何をしようとしたか」といった問題に答えていった。
グループは「大樹寺といえば『本堂』というイメージがあるので、そのほかの場所を知ってもらおうと墓所を選びました。難しい言葉を言い換えたり、クイズ形式にしたりして説明は分かりやすく工夫しました」と話していた。