岡崎市消防本部に全国で唯一配備されている全地形対応型消防車両「レッドサラマンダー」が21日、午前11時45分の大雨・洪水警報発令に伴い、土砂災害の可能性が発生した同市東部に配備5年目で初めて警戒出動した。
市消防本部によると、正午現在、宮崎保育園にある宮崎学区の雨量計が時間雨量34.5ミリを観測。降り始めからの累積雨量は125ミリに達した。
レッドサラマンダーを乗せた輸送車と工作車は午後0時50分に消防本部を出発、待機する東消防署額田出張所に向かった。現地では発災に対応する一方、警報が解除され、発災の可能性が薄れた時点で帰還する。
警戒出動は総務省消防庁、愛知県、市が連携し、6月1日〜10月31日の期間限定で実施している検証事業。「緊急消防援助隊が出動する大規模災害」という出動要件を一時的に緩和し、警報発令で県内に出動させる。(今井亮)