岡崎市は24日、自動車部品メーカー「デンソー」(刈谷市)と「モビリティー・IoT(インターネット・オブ・シングス)によるスマートなまちづくりに関する協定」を締結した。同社は同市が取り組む実証実験を含めた交通政策に技術面で協力する。
同市は今秋までに、乙川リバーフロント地区整備計画の対象区域で30〜50台の電動自転車を使った「サイクルシェア(レンタルサイクル)」実証実験に着手する予定。同社は、実証実験で電動自転車の位置や走行コースなどの情報をインターネットで共有する搭載機器を提供する。
市企画課によると、実証実験で得られた情報は電動自転車を待機させるサイクルポートの適正配置や走行しやすい道路整備、観光ルートの最適化などに活用する。将来的には、土、日曜に使用しない公用車を観光客に貸し出すといった「カーシェア」につなげたいという。
市役所でこの日行われた締結式では、内田康宏市長と同社の加藤良文専務役員が協定書に調印して取り交わした。(今井亮)