東海愛知新聞バックナンバー

 5月23日【火】

14園で給食提供中止

豊田市 委託業者が破産手続き開始

豊田市は22日、市内のこども園などへ給食の提供を委託していた豊田食品(西澤則穂社長)の破産手続き開始により、きょう23日から該当園での給食の提供を一時中止することを発表した。

対象は、今こども園をはじめとする市立・私立こども園10園、私立認定こども園2園、私立幼稚園2園の計14園で提供される2165食(1日当たり)。市は、他園に給食を提供している市営給食センターや民間事業所1社では該当園への給食の提供が難しいことから、3週間をめどに業者に弁当を発注したり、給食を提供できるよう給食センターなどの設備・人員を拡充したりといった対応策を協議している。

中止期間中は、主食(ご飯、パン)と牛乳のみ無料で提供し、主菜・副菜を弁当で持参するよう保護者に依頼。弁当の持参が難しい場合は、各園で弁当を用意するなどして個別に対応する。

市によると、同社は昭和49(1974)年から市の委託を受けて給食を提供。今年2月ごろ、同社から委託料の支払いを早めてほしいと打診があり、市職員が同月21日に西澤社長と面会したところ、債務超過の疑いが浮上した。財務諸表を確認した結果、破産の可能性があるとして対応策を検討していたところ、5月19日に同社から破産手続き開始の連絡があった。(大山智也)