岡崎の三大祭りの1つとされる「神明宮大祭」が13、14の両日、岡崎市元能見町の神明宮一帯で開かれる。8台の山車が一斉に神明宮に入っていく最終日夜の「山車宮入り」を最大の見せ場に、2日間にわたって祭礼が行われる。(今井亮)
氏子11町のうち、神明宮の御守を務める「大年番」は元能見中町。同町では小学4〜6年10人がお囃子に参加。神明宮の近くにある平八稲荷神社で4月28日から5月7日まで、「夜神楽」「箱根」「丹前」「喜撰」「徳川」と山車宮入りの際に演奏する「追廻」の6曲を練習した。
11町は同町のほか、元能見南町、城北町、柿田町、元能見北町、能見北之切、能見中之切、能見南之切、材木1丁目、材木2丁目、松本町。
13日は神明宮で、山車引きの安全を祈願するお祓いに始まり、各町の小学校高学年の女児が神楽殿で舞を披露する「乙女の舞」(午後1時30分)、長持ちをかついだ子どもの練り込み(同6時)、神前奉納花火(同7時20分)、神明宮南の通りでは集結した山車のライトアップ(同5時)がある。
14日は午前8時から、御神体を移した神輿が11町を巡る「御神輿渡御」でスタート。例大祭を経て午後1時からは山車を引き回す「山車町曳き」があり、山車の前面に引き出された舞台では着物に身を包んだ女児の舞が披露される。
最高潮の盛り上がりを見せる山車宮入りは、午後7時20分に神明宮西の神明橋を山車が出発。各町を回り8時25分ごろに、提灯の光で暗闇を照らしながらお囃子を響かせる山車が次々と神明宮に入っていく。
元能見中町の代表年行司、谷澤稔幸さん(37)は「最大の見どころである山車宮入りを楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。