岡崎公園内にある岡崎市の天然記念物「五万石ふじ」の花穂が、長さ約50センチまで伸び、藤棚を訪れた人を楽しませている。藤棚に整備された散策道を歩くと、グラデーションのように紫色と白色に染まる花から、かすかな甘い香りが漂う。
「見頃を待っていた」と写真に収めるカメラ愛好家やデートスポットとして訪れたカップル、垂れ下がる花穂の光景をベンチに座って下から眺める人らでにぎわっている。
五万石ふじは昭和38(1963)年に市の天然記念物、7年後に市花にそれぞれ指定された。約1300平方メートルの藤棚に立つ12本のうち、推定樹齢120年以上の古株は幹回り2.4メートル、根回り3.5メートル、枝張り13.5メートルを誇る。
きょう7日は同園で、史上最年少プロ棋士の藤井聡太四段らを招く「五万石藤まつり」のメーンイベント「第24回将棋まつり」が開かれる。