徳川家康の命日(402回忌)に当たる17日、ゆかりのある岡崎市内の寺院や神社で法要や例大祭が執り行われ、参列者は郷土の英雄をしのんだ。(竹内雅紀、大津一夫)
徳川将軍家菩提寺の鴨田町の大樹寺(中村康雅貫主)では、開山忌法要とともに御神忌法要が行われた。
檀信徒をはじめ来賓、地域住民ら約100人が出席。昨年10月に入山した中村貫主らが読経し、参列者も合掌した。
途中、桶狭間の戦いで敗走し、逃げ込んだ同寺で自害しようとした家康が登誉上人の訓戒を受け、「厭離穢土欣求浄土」の言葉を胸に天下人となり、75年の生涯を閉じたことも触れた。
焼香後には全員で「南無阿弥陀仏」と唱えた。
中村貫主の就任を祝う儀式「晋山式」は来年10月8日に執り行われる。
康生町の龍城神社(畔柳春雄宮司)では、例大祭が開かれた。
来賓と総代・同神社婦人会など関係者約150人が出席。畔柳宮司の祝詞奏上や、県神社庁の献幣使による祭詞奏上、巫女による神楽の奉納の後、来賓や参列者が玉串を奉納した。
雅楽の演奏が流れる中、厳かな雰囲気で神事が進められた。