岡崎市奥山田町と西尾市西浅井町の源空院、幸田町芦谷の幸田文化公園でシダレザクラが咲き始めた。今年は各地で開花が例年より1週間ほど遅いが、早咲き品種を中心に多くの人を楽しませている。(横田沙貴)
岡崎市奥山田町では約1300年前に持統天皇が植えたとされ、「奥山田のしだれ桜」として親しまれるエドヒガンの古木1本が間もなく見頃を迎える。
地元の奥山田しだれ桜保存会によると、3月23日ごろには開花を確認したが、冷え込みの影響もあり、1日現在で五分咲き。同会は6日まで桜まつりを開催。期間中は夜間ライトアップ(午後6〜9時30分)、桜屋台の営業(午前9時〜午後5時)が行われる。
源空院では、境内の古木3本が見頃。特に、山門近くの樹齢250年以上とされる巨木は満開となっている。
桜を管理する同院の檀家によると、3月29日に開花し、一気に花開いた。花は7日ごろまで楽しめそうだという。
開花中は抹茶や甘酒、花見団子などを販売。午後9時までライトアップを行う。
幸田文化公園には約20種500本のシダレザクラが植えられているが、ヒガンシダレやウジョウシダレなどが一足早く花開いた。
1日から同公園で桜まつり(10日まで)が開かれているが、初日はあいにくの雨で一部イベントが中止になった。
同まつり実行委員会によると、開花は例年より1週間程度遅れており、園内の約半数を占めるヤエベニシダレはまだつぼみ。だが、つぼみの色づき方から、来週末に見頃になるとみている。まつりは、詩吟や和太鼓などのステージイベントや茶席、屋台での軽食販売などが行われる。