岡崎女子大・短大の卒業式では、卒業生381人を代表して3学科の代表に長柄孝彦学長が学位記を授与した。
式辞で、長柄学長は「騒動に巻き込んだ皆さんに改めてお詫びするとともに感謝の意を表したい」と約4年前の問題に言及。「期待と不安が入り混じった入学から、4年間の成長は目を見張るものだった。目先の合理性や経済性の追求ではなく、凛とした勇気と責任感を備えた聡明な女性として人生を歩んでほしい」と述べた。
同大は、問題の影響で24年の暮れに予定していた入試の年明けへの延期を余儀なくされ、問題収束の不透明さから20人程度が他大学への進学を選択したという。定員100人に対し、入学は63人にとどまったが、開学2年目以降は毎年60〜86人が入学。今年は84人が校門をくぐる見込みだ。
運営する学校法人清光学園の永井量基副理事長は「入試の実施を待ってくれた1期生の入学は、大学に対する期待の表れだった。学生1人1人が個性を伸ばすことで、教員の思いに応えてくれた」と感慨深げだった。