豊田市内で工事が進められている国道153号豊田北バイパス(扶桑町―逢妻町間)が平成31年度に一部開通する見通しとなったことを受け、同市勘八町の(仮称)矢作川橋周辺で15日、地域住民らを対象に現場見学会が開かれた。(大山智也)
間もなく同橋の下部工工事を終えることから、この日は同工事現場付近の高台を会場に見学会を実施。地域住民の代表者や同市幹線道路整備促進協議会の関係者ら約60人が参加した。
見学会では、延長約0.4キロにわたる橋の下部工の全体像をはじめ、バイパス工事の概要、完成後に見込まれる効果などについて国土交通省中部地方整備局名四国道事務所の宮内秀弘所長が解説。また市内の道路工事では初となるICT(情報化)を全面的に活用した掘削工事のデモンストレーションもあり、最新の測量技術などを活用した掘削作業の様子が公開された。
豊田北バイパスは、交通渋滞の解消などを目的として平成13年度に着工されたバイパス道路。総延長は約5.7キロで、うち矢作川渡河部に当たる約0.8キロが31年度の開通を予定している。
また、間もなく東海環状自動車道豊田勘八インターチェンジと(仮称)矢作橋をつなぐ道路工事も始まり、中心市街地や市外へのアクセスの改善が期待されている。