学区内で大学病院建設をはじめとする土地区画整理事業が進められている岡崎市岡崎小学校で9日、事業関係者らに児童自らが提案をする企画「新しくできる『街区公園』について提案する会」が開かれた。(大山智也)
6年生は、総合学習の時間を利用して学区住民と意見を交換し、下調べを進めるなどして区画整理について学習。その中で4つの公園が新たに造られることを知り、公園の在り方について班ごとに考えをまとめ、初めて関係者に直接提案した。
この日は、6年生95人のほか、岡崎駅南土地区画整理組合の関係者、市都市整備部市街地整備課の職員ら約10人が参加。児童らは、学区住民らへの聞き取り調査やアンケートの結果を基に、理想の公園のデザインを模造紙にまとめ上げた。
児童らは「運動を楽しめる公園」「子どもからお年寄りまで利用できる公園」といったテーマを設定。河川に近い立地を生かした草花や木々の多い自然豊かな公園をはじめ、住宅地に近い場所では幼児向けのかわいらしい遊具を設けたり、最も広い場所では運動用のグラウンドやランニングコースを整備したりと、自由な発想で考えた公園の姿を発表した。
同組合の髙木廣行理事長は「岡崎地区は、これから新しいまちになる。この地区がどのように変わっていくべきかを真剣に考えてくれたことはありがたい」と評価。発表を終えた阿部桜佳さんは「緊張したけれど、意見を聞いてもらえてよかった。私たちが考えた公園が実現する可能性が少しでも増えたらうれしい」と話した。