東海愛知新聞バックナンバー

 2月28日【火】

幸田町豊坂学区に児童館

新年度予算案に計上
29年度中の完成目指す

幸田町は同町六栗に「(仮称)豊坂児童館」を新設する。公共施設の新築事業は平成23年に完成したJR相見駅自由通路以来。29年度中の完成を目指しており、新年度一般会計当初予算案に建設費1億9,300万円が計上されている。

町こども課によると、新児童館は2階建て延べ床面積約500平方メートル。遊戯室や事務室などの設備を備えるほか、地域交流拠点としても機能させるという。28年度からの継続事業で、用地購入や実施設計などを含めた総事業費は2億2,800万円程度を見込んでいる。

町内の児童館は、18歳未満の子どもを対象に、健全な遊びを通じた情操教育の場として、昭和46(1971)年に荻谷学区の幸田児童館、52年に中央学区の横落同、54年に深溝学区の深溝同が建てられた。現在は子育て支援の窓口としても活用されている。だが、町北部の豊坂、坂崎、幸田の3学区には設置されておらず、3学区の子どもや保護者は学区外まで移動しなければならなかった。

子育て支援は大須賀一誠町長の重点施策の1つ。背景には町内の人口が増加し、住民からも設置を求める声があることから「児童館設置は急務」としている。

現在進めている新児童館の実施設計が終わり次第、詳細な工事期間や完成時期が決まるという。また、豊坂児童館設置後、残る2学区の児童館建設にも着手していくとしている。(横田沙貴)