幸田町は7日、平成29年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初より11億2,000万円増の153億8,000万円で、JR相見駅が建設された23年度(154億2,000万円)に次ぐ2番目の規模。町内企業の減益などによる歳入の落ち込みを見込むが、老朽化した施設維持、小学校の増築などの大規模事業を盛り込んでいる。(横田沙貴)
特別会計は76億6,351万円、水道事業会計は11億393万円。総額は241億4,744万円で前年度当初比8億8,594万円増。自動車関連企業の減収減益による法人町民税の減額を見込んでおり、減収分を財政調整基金12億6,000万円と教育施設整備基金3億円、こうたふるさと寄附金(ふるさと納税)で賄う。
昨年5月2日より返礼品制度が導入されたふるさと納税が好調で、この実績から、29年度の事業費は13億円と前年度の2,000万円から大幅に増額。返礼品と送料、事業委託費は計7億1,500万円を計上した。昨年(5月2日〜12月31日)の実績は1万706件8億6,097万円。
新規事業として、町民会館のさくらホールとつばきホールの大規模改修を行う。老朽化が進む両ホールの舞台照明や音響設備を全て取り換える。平成8年のオープン後、設備の総交換は初めてとなる。事業費は5億3,400万円。
ほかにも、豊坂学区への児童館新設(1億9,300万円)、岡崎市と事業を進める「こども発達センター」の負担金(5,997万円)、児童数増加による坂崎小学校の増築(5,000万円)、幸田保育園大規模改修(2,500万円)、町内在住の高校生を対象にしたカンボジア派遣事業(230万円)などを盛り込んだ。