節分の日の3日、岡崎市内各地で節分豆まきの行事が開かれ、「鬼は外、福は内」の声が響いた。(今井亮、大山智也、大津一夫)
同市立保育園5園にはこの日、ワルザえもんが「鬼」として登場。0〜5歳の園児75人が、いたずらを繰り返すワルザえもんに豆を投げつけて撃退した。
島坂保育園では保育士がふんした赤・青鬼とともに現れたワルザえもんがアスレチックジムのネットに寝そべったり、手放しで遊具に乗ったりとやりたい放題。ワルザえもんを囲んだ園児が、「鬼は外」と豆をぶつけた。
園児の豆攻撃にワルザえもんはあっさりと“改心”。園児からは「怖くなかった」「かわいい」と好評だった。
しかし、豆まきが終わったワルザえもんは「回数を減らしていたずらを続ける」と反省の色を一転させた。
松平・徳川将軍家の菩提寺として知られる鴨田町の大樹寺でも、開運招福などを祈願する「大樹寺開運節分会」が開かれた。
午前9時15分ごろから午後7時ごろまで行われ、午前の部には参拝客のほか岡崎署員、県警マスコットのコノハけいぶらも参加。中村康雅住職らによる祈祷に続いて「鬼は外」の声とともに東、南、西の順に三方に豆をまいた。最後に、幸福を呼び込むため「福は内」と言って北方向に豆をまき、無病息災・開運成就などを祈った。
豆まき後には、同署の山内和久署長による防犯講話。三河相撲甚句会によるオレオレ詐欺防止などをテーマとした「防犯甚句」の披露もあった。
松本町の松本観音浄誓院(鈴木超淳住職)でも、豆まきが行われた。
参拝者は家内安全、交通安全などを願いながら「福は内」「鬼は外」と大きな声で豆をまいた。抹茶の接待もあった。