東海愛知新聞バックナンバー

 12月23日【金】

読書推進と利用増へ

中央図書館 来月から“通帳”発行

岡崎市図書館交流プラザ(りぶら)内の市立中央図書館は来年1月28日から、市内の小中学生に、借りた図書のタイトルを専用の通帳に記入していく「読書通帳」を無料で発行する。預金の引き出しや預け入れの記録が記入される金融機関の通帳のように、図書を借りた記録が通帳に記入されていく達成感を通して、読書習慣の推進や図書館の利用者増加を図る。(今井亮)

読書通帳が使用できるまでの手順は、館内の子ども図書室で申請書を提出。室内に設置される読書通帳機で、図書館利用者カードの情報を基に、受け取った通帳を登録して完了。中央図書館の貸し出し・返却カウンター(ポピュラーライブラリー)付近に小型の読書通帳機を設置し、通帳記入のみできるようにする。

読書通帳は1ページ当たり24冊分を記入することができ、1冊では計216冊分になる。記入欄が埋まった場合は、記念品としてりぶらのロゴマークが入ったオリジナルのトートバッグをプレゼントする予定。

通帳は、小中学校を卒業後も使用可能。将来的には発行対象の拡大を視野に入れている。担当者は「通帳を使用していくうちに、読書を習慣にしてもらいたい」と話している。

読書通帳の運営予算は、市制施行100周年を記念して岡崎信用金庫が今年、市に寄付した5,000万円の中から充てられる。通帳は初回発行分として2万3000冊を用意。同館によると、読書通帳の導入は県内の図書館で初めてという。