岡崎市は、JR岡崎駅東の市有地(1万1000平方メートル)の一部を貸し出して民間企業に整備してもらう複合施設の概要を明らかにした。来年1月27日に着工し、12月の営業開始を目指す。(今井亮)
整備する「アイ・ケイ・ケイ」(佐賀県伊万里市)と「蔦井」(名古屋市西区)で構成する事業グループの計画によると、約8700平方メートルに鉄骨3階建ての施設、ともに24時間営業で有料の駐車場と駐輪場を整備する。
施設内は1階にレストラン(107席)、カフェ(48席)、ギャラリー、2階にオープンキッチン付きのコンベンションホール(最大485人収容)、多目的ホール(最大100人収容)、3階に「オーベルジュ」と呼ばれる宿泊施設(10室)が設けられる。
隣接する駐車場は、利用者を対象に割引制度を導入する専用駐車場(駐車台数71台、30分300円)と、鉄道やバスへの乗り換えなど一般利用者向けのパークアンドライド駐車場(同10台、30分100円)。駐輪場は鉄骨2階建てで、自転車1653台、原付バイク230台が収容できる。整備費用は約23億8,000万円。
このほか、敷地内には市が平成30年3月までに公園を整備する予定。施設と駐車・駐輪場は、自治体の所有地の貸し出しを緩和する事業用定期借地権を同市が初めて適用して整備される。民間企業に対しては貸し出しに当たり、今後30年間の維持管理・運営を条件に盛り込んでいる。