米ロサンゼルスで11月に行われたブレークダンスの世界大会「FREESTYLE SESSION WORLD FINAL 2016」に、豊田市出身のダンサー園部凌さん(22)=慶應義塾大4年=が日本のプロダンスチーム「FOUNDNATION」の一員として初出場し、優勝した。同大会はブレークダンスの世界3大大会の1つとされ、日本人チームの優勝は史上初。(横田沙貴)
園部さんは中学2年の時、父の転勤で渡米し、高校卒業まで米国で過ごした。同大の系列校で日本の高校に当たる慶應義塾ニューヨーク学院に進学した時に、友人に誘われブレークダンスを始めた。同大入学後からダンス大会やダンスバトルへ参加するようになり、同大2年から同チームに所属している。また、高校時代は一時帰国すると岡崎市南明大寺町のダンススタジオ「BTスタジオ」で練習に励んでいた。
同大会には世界各地で行われた予選を勝ち抜いた3人1組の32チームが本戦に出場。各チームが交互に踊りを披露して、技術の優劣や来場者をどれだけ魅了できるかなどを競う「ダンスバトル」で勝敗を付け、トーナメント方式で世界一を決めた。
園部さんらのチームは真剣に踊りながら楽しむことを忘れずに臨んだ。対戦が進むごとに会場が熱気を帯び、ポーランドチームとの決勝戦では、園部さんらを応援するムードに包まれていたという。
園部さんは「会場の雰囲気とチームメンバーの力が高まったから優勝できたと思う。チームのみんなにたくさん支えてもらった。感謝してもしきれない」と喜びを語った。
今後は「個人参加できるダンス大会を中心に出場し、実力を高めたい」と話している。