社会福祉法人百陽会(牧功理事長)の特別養護老人ホーム「アルクオーレ岡崎六名」(岡崎市六名新町)でこのほど、地域住民らが集まる日曜限定の認知症カフェ「日曜喫茶おいでん」がオープンした。施設周辺に暮らすボランティアが主体となって店舗を運営する珍しい形態で実施している。(横田沙貴)
同法人の認知症カフェ運営は、碧南市内でも実施しているが岡崎市内では初。認知症の人やその家族、地域住民らが交流する場を提供するとともに、地域住民に介護の現場を知ってもらいたいと同施設の黒坂直人施設長が企画した。施設に併設されているデイサービススペースを活用している。
地域住民が積極的に参加することで地元のニーズ抽出、参加者の生きがい創出、運営母体となる施設側の負担軽減といった効果が期待され、地域での定着と持続的な経営につながるとしている。
初回の11月20日は、30〜70代の民生委員や看護師、元喫茶店経営者など7人がボランティアとして参加。事前に「喫茶おいでん」ののぼり旗を作ったり、コーヒー出しの予行練習をしたりして、客を出迎える準備を整えた。開店すると、町内の人を中心に33人が来店し、店内はにぎわった。
今後は毎月第2日曜の午前9〜11時に店を開く。次回は11日。カフェ参加費は200円(コーヒー、菓子付き)。問い合わせは、同施設(51―6541)へ。