東海愛知新聞バックナンバー

 11月20日【日】

石都・岡崎の実力発揮

技能五輪全国大会で金、銅賞

山形ビッグウイング(山形県)を中心に14会場で開かれた23歳以下の「第54回技能五輪全国大会」(石工の部)で、愛知県代表として出場した浅井純さん(21)=小林秋三郎商店勤務=が金賞、金子詢治さん(21)=犬塚石材本店勤務=が銅賞をそれぞれ受賞した。

2人は持参した岡崎産の宇寿石で、10時間以内に課題のオブジェを制作。勤務先や県選手団をはじめ、2人を送り出した岡崎技術工学院関係者も岡崎の伝統的な地場産業の石工での良い結果に喜んでいる。

2人は18日、市役所を訪れ、内田康宏市長に入賞を報告。浅井さんは「今大会から導入されたミリ単位の寸法を読むのに苦労しましたが、周囲の支えで金賞が取れました。来年のアブダビ国際大会でも金賞を目指します」、金子さんは「銀賞に届かず悔しかったですが、制限時間を意識して素早く完成させることができました」と振り返った。

内田市長は「『岡崎の石屋』の名前をさらに高めていただいた」とたたえ、「市内で石工職人の力が発揮できる機会を考えていきたい」と述べた。(今井亮)