愛知県が進める公道での自動車自動運転実証実験が9日、初めて岡崎市内で開かれた。6月に幸田町で始まった実験は県内15市町で行われており、岡崎市は8カ所目。この日は、内田康宏市長も試乗した。
測量システム開発などを手掛けるアイサンテクノロジー(名古屋市中区)が計測専用車両で各市町の道路情報を計測し、高精度三次元地図を作成。岡崎市での自動走行の実証にはアイシン・エィ・ダブリュ(岡崎市岡町)が協力した。
内田市長は実験車両のプリウスに同乗し、福祉の村(欠町)から三河青い鳥医療療育センター(高隆寺町)までの片道約3.5キロの自動走行を体感。平均時速は30〜40キロで、最速で50キロに達した。信号認識をしたほか、一部認識しない場所では手動運転の切り替えもあったという。
内田市長は「普段乗っているプリウスと乗り心地の差はなかった。将来的には高齢者や身体障害者の移動の安全性確保や、中山間地域でのバスへの運用などができたらいい」と感想を話した。
豊田市では12月にモニター調査も合わせて行われる。(竹内雅紀)