岡崎市主催の「ジャズ出前コンサート」が8日、市内の小学校で始まった。この日は竜美丘小で、全校児童約900人がプロのミュージシャンが演奏するジャズを楽しんだ。
出演はピアニストの佐山雅弘さんを中心に、トランペット、テナーサックス、ベース、ドラムで編成したクインテット(5人組)。「聖者の行進」でオープニングを飾り、「ワルツ・フォー・デビイ」、「さんぽ」、「シー・ジャム・ブルース」、アンコール曲として「校歌」を披露した。
ジャズにアレンジされた宮崎駿監督のアニメ映画「となりのトトロ」のテーマ曲で知られるさんぽや校歌は、演奏に乗って児童が合唱。ソとドの音だけで構成されるシー・ジャム・ブルースでは高学年が鍵盤ハーモニカでクインテットの演奏に参加し、ジャムセッションを体験した。
佐山さんは「ジャズはリズムというルールさえ守れば、自由な音楽」と魅力を説明。児童は「校歌やさんぽのリズムが楽しかった」などと話していた。
ジャズ出前コンサートは11日までに同校を含め、常磐、美合、下山の4校で開かれる。図書館交流プラザ(りぶら)で保管されている内田修ジャズコレクションの活用事業の一環で、今年で13回目。(今井亮)