岡崎中央総合公園武道館で29日、アジア人初の五輪3連覇の偉業を成し遂げた柔道金メダリストの野村忠宏さんを講師に招き、柔道教室が行われた。岡崎市主催、同市体育協会主管。
今回の柔道教室は、同市制施行100周年記念事業「HOPEプロジェクト」の一環。アート、サイエンス、スポーツの3分野で岡崎の将来を担う子どもたちの成長を促そうと、年間を通して各分野の一流の講師を招き、ワークショップを開いている。
この日は、市内の小学1年生〜高校3年生約200人が受講。憧れの金メダリストから指導を受けられるとあって、会場に集まった柔道着姿の子どもたちは教室が始まる前から目を輝かせていた。
2人1組となって相手を投げるまでの動作を反復する「打ち込み」から練習を開始。野村さんは「技の形を作るためには基本の打ち込みが大切。1つ1つの細かい動作をしっかりと確認しながらやってみて」と助言し、実際に技の手本を見せるなどして指導した。
この後は、基本的な技から実践的な技術まで、五輪金メダリストの経験と知識を時間が許す限り伝授。参加者は、野村さんから教えられたことを身に付けるため、助言の一言も聞き逃さないよう集中して練習に臨んだ。