金城学院大の杉浦きよ乃(柴田澄乃)さん=岡崎市=が、このほど東京で行われた平成28年度全国剣詩舞コンクール決勝大会の詩舞「青年」(18〜35歳未満)の部で優勝した。
同コンクールは、全国の地区予選大会で上位入賞した13人が出場。杉浦さんは若山牧水の和歌を題材にした「白鳥は」を舞った。
青年の部には26年から3年連続で出場し、ようやく優勝を勝ち取った。また、詩舞と剣舞の部門優勝者のうち、最高得点者に贈られる「文部科学大臣賞」、幼年・少年・青年の各部門優勝者を対象にした「NHK杯」も受賞した。
杉浦さんは1歳で詩舞を始め、現在は天辰神容流で剣詩舞と吟詠の研さんを積んでいる。同コンクールでは17年に幼年、22年に少年の部で全国優勝。「今まで文部科学大臣賞が受賞できなかったのが心残りだったので、うれしい」と話した。26年には天辰神容流家元杉浦容楓さんとの養子縁組をした。
杉浦さんはきょう29日とあす30日に東京都千代田区の日本武道館で行われる「第48回全国吟剣詩舞道大会」に出場する。29日は、若手の剣詩舞家や吟士による「剣詩舞スーパーチーム」と「吟詠スーパーチーム」の一員として登場し、30日には単独で「白鳥は」を披露する。「自分1人で舞台に立てるのはめったにない機会。思う存分楽しみたい」と意気込んだ。(横田沙貴)