がん患者の緩和ケアや終末期医療について市民目線で情報を発信するホスピス研究会OKAZAKIが10月16日、岡崎市中町の長誉館で「若年性がん患者の会」の立ち上げ講演会と交流会を開く。対象は15〜55歳のがん患者とその家族、医療従事者ら。新世紀岡崎チャレンジ100採択事業。
平成12年発足の同研究会は、8年前にがん患者対象の患者会「お話の会」を立ち上げ、同じ境遇の人たちが悩みを共有する場をつくった。しかし、6、70代と3、40代で世代間ギャップが生まれ、若い世代の足が遠のいていた。金田亜可根代表は「働いている方とそうでない方では思いや感じ方が違う。学生や働く世代を支援する会は念願だった」と話す。
当日は、午前10時30分から16歳で甲状腺がんを発症した多和田奈津子さんの講演会。昼食を挟み、午後1時30分から約2時間の交流会で、悩みやニーズをくみ取る。「がんは日本人の2人に1人がかかる“普通の病”。同世代で話し合い、悩みを共有してほしい」と金田さん。
参加費1,000円。30歳以下と30〜55歳の2グループに分かれる。申し込みは同月10日まで。問い合わせは、同研究会(26―5787)へ。(竹内雅紀)