東海愛知新聞バックナンバー

 8月27日【土】

あす総合防災訓練

岡崎 18年ぶりに県と合同で

岡崎中央総合公園はメーン会場として、屋外駐車場で南海トラフ巨大地震発生時の対処を実践する実働訓練が行われる。訓練想定は駿河湾から日向灘を震源域とする地震で東海地方より西の広い範囲で激しく揺れ、岡崎市では震度7を観測。倒壊した家屋の下敷きになった要救助者、山間部の崖崩落、火災、道路損壊、電気、ガス、水道、通信のライフライン寸断など、市内各地の甚大な被災状況を仮想する。総務省から貸与されている同市消防本部の全地形対応型消防車両「レッドサラマンダー」、輸送機「C-130」をはじめとする航空自衛隊小牧基地の航空機、県警、県、海上保安庁、陸自の各ヘリコプターなど約90台が投入される見込み。

名古屋地方気象台による午前9時の訓練用緊急地震速報放送を合図に、被災状況調査、応急救護所の開設、孤立集落内の倒壊家屋からの救出救助、備蓄医薬品・輸血用血液の輸送、ヘリによる要救助者の吊り上げ救助などを訓練する。終盤の午前11時40〜45分は救援物資の投下を想定してC-130が会場を低空飛行する。

総合体育館や武道館では防災車両を含めた防災啓発展示。竜南・美川両中学校、常磐南・城南両小学校の小中学生が地域防災活動を発表する防災フォーラムなどもある。プロムナードを挟んだ会場北の駐車場が来場のために開放される。

名鉄東岡崎駅では、三島学区の住民200人が鉄道の運行停止に伴う帰宅困難者に(ふん)し、名鉄職員、地元消防団、岡崎署員の誘導で、一時避難所となる岡崎コンファレンスセンター自然科学研究機構分子科学研究所明大寺キャンパス)に徒歩で避難する。

同駅では、帰宅困難者に携帯端末で災害情報を入手してもらうことを想定し、各携帯電話会社の異なる電波を統一規格に変換して発信する「Wi-Fiカー」も出動する。

根石小では、学区住民1300人を対象に応急給水、応急救護、仮設住宅設置などの訓練がある。