岡崎城下家康公夏まつりの「第68回花火大会」(岡崎市、市観光協会主催)がきょう6日、同市の中心部を流れる乙川と矢作川の河畔で開かれる。眼前に迫る花火の迫力が楽しめる1670升の桟敷席が乙川右岸河川敷に完成し、2時間にわたって打ち上がる約2万発が夏の夜空を染め上げる。(今井亮)
7月1日に迎えた市制施行100周年を記念し、今年は矢作川で打ち上げる例年50発の十号玉を100発に倍増。打ち上がる高さの最高到達点が約300メートルに達する上空で半径160メートルの火花を咲かせる、岡崎の花火大会では最大の尺玉が多く楽しめる。
午後8時52分のフィナーレを飾る「ドラマチックハナビ」では、8分間に及ぶドラマ風のナレーションで演出される岡崎の四季の移り変わりを打ち上げ花火で表現する。8時39分に乙川左岸河川敷で披露される「ワイドミュージックスターマイン」(剣の舞)は、音楽に合わせて打ち上がるスターマインが200メートル区間に広がる。
6時55分の開幕を告げるのは仕掛け花火。笛雷、水上、メロディーの各スターマイン、四〜十号の打上玉、大仕掛け花火、銀色の火の粉が降り注ぐ「銀滝」、120メートル区間に一直線に並んだ大筒から火柱が噴き上がる「大のし」などが次々と登場する。
プログラムと並行して、7時〜8時47分は岡崎の花火大会の起源とされる菅生神社の奉納花火がある。菅生川(乙川)に浮かぶ2艘の鉾船「天王丸」と「菅生丸」で、三河花火の伝統を受け継ぐ手筒、乱玉、金魚花火が観衆を魅了する。
雨天決行。開催情報は「夏まつり情報」(0180―99―1133)で、午前11時から確認できる。
会場となる周辺一帯は午後1時から段階的に交通規制が始まる。限りがある周辺駐車場は午後から集中的な混雑が予想されるため、主催者側は公共交通機関での来場を呼び掛けている。
岡崎公園多目的広場では巨大なプロジェクターによるパブリックビューイングがあるほか、1500台が駐車できる岡崎中央総合公園のプロムナードを「ビュースポット」として開放する。