岡崎市明大寺町の葵丘で4日、高校生を対象にした災害ボランティア・コーディネーター養成講座が開かれ、岡崎市と幸田町の高校11校から47人が参加した。NPO法人あいち防災リーダー育成支援ネット(太田貴代子理事長)主催。
災害ボランティア・コーディネーターは、被災者のニーズに対してボランティアを紹介し、役割などを指示する「司令塔」の存在。参加者は前日に学んだボランティアセンターの運営実習に取り組んだ。太平洋沖を震源とし岡崎市で震度7を観測する地震が発生したと想定。市内で液状化現象が多発、水・ガスなどのライフラインが断絶―という状況下で、コーディネーター役の生徒が援助を求めている被災者の元へ適切な人員配置と必要な措置をボランティア役の生徒に指示した。ボランティア役の生徒は資機材を調達し、被災者の元で適切な対応をした後に結果を報告するまでの一連の流れを確認した。
県立岡崎高校1年の奥田真優さんは「熊本地震では多くのボランティアが被災地のために活動したと聞き、興味があったので参加しました。今回の講座を通して、コーディネーターの役割がとても重要なことが分かりました。また、いろいろな人たちが助け合っていることを実感しました」と2日間を振り返った。
太田理事長は「高校生を対象にした講座は県内の他地域ではない取り組み。若い人たちの積極的な参加は心強い」と話した。