豊田市水源町の矢作川水源ダム上流付近で3日、市内初となるドローンを活用した水難救助訓練が行われた。
同市では、災害時や平時の業務などでのドローンの活用に向け、市と産業用ドローン開発に関する協定を締結しているプロドローン(本社名古屋市中区)と共同で、7月にドローン飛行隊を発足。市職員ら23人で構成され、これまでに講習やパソコンでのシミュレーター訓練などを行ってきた。この日は、同隊のほか消防職員や関係者ら約40人が参加した。
訓練は河川周辺で行われ、消防職員が訓練用の資材の準備を進める傍らで、同隊によるドローンの初飛行を実施。隊員3人が代表して操作し、それぞれ
―に臨み、操作端末に表示される映像を確認しながら、集中して取り組んだ。
初飛行を終えた同隊の松井雅貴さんは「パソコン上のシミュレーターとは勝手が違う部分があった。大規模災害などで活用できるよう、しっかりと操縦技術を身に付けていきたい」と話した。
この後は消防による訓練があり、消防職員らが折り畳み式ボートやゴムボートに乗ってソナーによる水中の捜索活動、要救助者の救出などを実践。また、大型ドローンを使った上空からの要救助者の捜索や、ドローンを着水させての水中捜索も行われた。(大山智也)