3年に1度の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」が、11日から10月23日までの74日間、名古屋、岡崎、豊橋の県内3市を会場に開かれる。
平成22年から3回目となる今回は「旅」をテーマに、豊橋市が新たな会場として加わった。主に「現代美術」「舞台芸術」「普及・教育」の3分野で国内外の現代アーティスト119組が参加する。
岡崎市では、名鉄東岡崎駅(岡ビル百貨店)、康生地区(岡崎シビコ、岡崎公園多目的広場、岡崎表屋)、六供地区(石原邸、籠田公園)に海外の7組を含む14組が出品する。参加アーティストは、
(個人はいずれも敬称略)
市内に展示される作品のうち、メーンの1つは無料会場の岡ビル百貨店3階に展示される美術作家・二藤建人さんの作品。「個の最終単位は身体」と唱える二藤さんは、フロアに「接続と分断」をテーマに8点を展示する。
《誰かの重さを踏みしめる。》と題された木材作品は、逆さに上げた足の裏の上に人が乗り、地面に接した足の裏に存在する「個」を表現しているという。
また、土の山にまぶした石こうに押し付けた身体をかたどった作品《人間、下流へと遡る川》では、固まった石こうの山を器のように反転させることで、かたどった身体が「よじ下る」ように見えるユニークな演出を凝らす予定。
市内の会場は岡ビル百貨店を除いて有料。岡崎市の会場のみを観覧できるチケットは300円で、中学生以下は無料。シビックセンター、名鉄東岡崎駅切符売り場、同駅内の名鉄観光サービス、チケットぴあ、主要コンビニなどで11日から販売する。(今井亮)