岡崎公園などで行われている「岡崎城下家康公夏まつり」(7日まで)で、4、5両日に「光るねぶた」が同公園多目的広場で展示される。テーマは、岡崎市制施行100周年を記念して「光るまち 岡崎」。同市岡町の愛知産業大学で仕上げが行われている。(横田沙貴)
光るねぶたは、長さ3メートル、高さ2.5メートル、幅1.8メートル。架空の生き物の背に住宅や未確認飛行物体(UFO)、富士山をかたどった山などの構造物が乗っている。まつり独特のにぎやかさを演出し、岡崎の一層の発展や成長を願っている。側面には「100」の数字が突き出ている。
木材の土台に針金の外枠を組み付けた後、接着剤で和紙を貼り付けた。内部に設置した約50個の電球で光り、生物の目と尻尾部分は複数色の光を照射するライトでカラフルに照らし出される。ねぶたは3日の搬入後、会場で溶かしたろうを使った絵付けを施して完成となる。
ねぶた制作は、平成24年から始まり5回目。今年は同大の造形・経営両学部の学生が履修できる共通科目「地域実習」受講生や、過去にねぶた作りに携わった卒業生、「新世紀岡崎チャレンジ100」の一環で開かれたねぶたワークショップを受講した市民ら計約30人が参加している。これまでも一般市民の参加はあったが、今年は広く参加者を募集した。
デザインを担当した同大出身の造形作家・榎本晋さんは「光るねぶたは年々大型化してきたが、今年は『夏まつり』を盛り上げるという原点に帰って楽しげなデザインにした。にぎやかなねぶたで100周年を祝いたい」と話している。